にきびの漢方薬処方

にきびは毛穴に油が詰まり炎症を起こす症状で、主にホルモンが活発になる思春期に多くなりますが、肝機能が低下している時や便秘がある時にも起こりやすくなります。
思春期を過ぎても頻繁に発生するニキビは体質的なものも考えられますので、漢方治療ではそういったケースを想定して処方していきます。

実証の処方

赤ら顔、のぼせ、便秘など瘀血や気逆の症状がある方は「桃核承気湯」、患部が赤い、化膿しやすいなど血が熱を持つ症状がある方は「清上防風湯」が候補になります。

虚実間証の処方

赤ら顔、赤ニキビ、のぼせなど瘀血や気逆の症状がある場合は「桂枝茯苓丸」、加えて化膿している方は「桂枝茯苓丸料加薏苡仁」。

化膿している場合で、繰り返す方は「十味敗毒湯」、患部が赤くなっている方は「排膿散及湯」、便秘がある方は「治頭瘡一方」。

皮膚が浅黒く慢性化している場合「荊芥連翹湯」、皮膚が乾燥し、腹部に圧痛やのぼせ症状がある場合は「温清飲」が候補になります。

虚証の処方

白ニキビ、冷え、むくみ、貧血、顔が青白いなど該当する方は「当帰芍薬散」、水太り気味で汗が多くムクミもある方は「防已黄耆湯」が候補になります。

 

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虚実証とは

その人が生まれながらに持っている要素を「証」として分類したのが虚実証です。


実証
体格・骨格がガッチリしていて、筋肉量も多く、胃腸が丈夫な方。


虚証
体格・骨格が弱々しく、筋肉量も少なく、胃腸虚弱な方。


虚実間証
体格・骨格、筋肉量が普通で、胃腸も問題ない方。


自分が実証だと思う方は「実証~虚実間証」、虚証だと思う場合は「虚実間証~虚証」と判断すると漢方薬の選択が広がります。

陰陽証とは

陽証
冷たい飲み物や寒冷刺激を好む方、風邪で熱が出た時、身体が熱くなる方


陰証
温かい飲み物や温暖刺激を好む方、風邪で熱が出た時に寒くなる方


病気の進行状況によっても陰陽の表現が使われ、症状が強く現われる進行期を陽、病状が落ち着いてきた時を陰として判断する場合もあります。

気血水とは

漢方では気と血と水がバランス良く体内を流れることで健康を保つと考えられています。 「気」は根本的な生命エネルギーを表し、心身の活力や免疫に影響します。
「血」は血液やその機能、それによって運ばれる栄養、ホルモンなどを表します。
「水」は血液以外の体液や体内の水分、リンパ液や消化液、尿や汗などの機能を表しています。


気虚…気の量が不足し活力が低下している状態


気逆…気が上へと逆流している状態


気うつ(気滞)…気の流れが悪くなっている状態


瘀血…血流が悪くなり停滞している状態


血虚…血の量や機能が低下している状態


水滞(水毒)…余分な体液が体内に溜まった状態