五十肩・肩関節周囲炎症の漢方薬処方
五十肩や四十肩は、肩関節の老化で起こる肩関節周囲炎という病気です。
急性期を過ぎると慢性化しやすくなり、ひどい時は運動障害を起こします。こういった症状では漢方薬が優れた効果を発揮してくれます。
実証の処方
少し肥満傾向にあり便秘もある方は「桃核承気湯」、うなじから首、肩、背中などがこり痛むような方は「葛根湯」が候補になります。
虚実間証の処方
急激な痛みがあった場合、まずは「芍薬甘草湯」、頭痛、発汗などの症状がある場合は「桂枝越婢湯」。
慢性化し、のぼせや肌荒れなどの症状もある場合は「麻杏薏甘湯」、治りにくい場合は「薏苡仁湯」や「二朮湯」が候補になります。
虚証の処方
慢性化しているものには「桂枝加朮附湯」、冷えのぼせがある方は「五積散」が候補になります。