関節痛・リウマチの漢方薬処方

一般にこれらの症状はステロイドによる対処療法が主流ですが、漢方薬を使うことで西洋薬による負担を軽減したり、軽症なら漢方薬のみでも改善効果を期待できます。
西洋薬と比べると効き目は遅いと感じるかもしれませんが、まずは症状によって疲れた身体を癒していく心構えが必要です。

実証の処方

この証の方で、関節に強い熱を感じる、口が渇く、ムクミが目立つ、尿量減少などの症状が見受けられる場合は「越婢加朮湯」を試してみて下さい。

虚実間証の処方

まず関節に熱を感じる方で、むくみや腫れ、冷えると痛む場合などは「麻杏薏甘湯」、貧血症状がある場合は「薏苡仁湯」が候補にあげられます。
頭痛やこわばり、発熱、関節症状が少し強い方は「独活寄生湯」や「桂枝二越婢一湯」。
痛みが強い場合は「当帰芍薬散」を試してみて下さい。

虚証の処方

まず冷え性を伴う方で、関節の変形がある場合は「桂枝芍薬知母湯」か「大防風湯」、何もしていないのに汗が出る自然発汗の方は「桂枝加朮附湯」が候補にあがります。
次に腫れや痛み、多汗、水太りなどの症状がある方は「防已黄耆湯」が候補になります。

それぞれのリンク先では漢方薬の適用詳細が記述されていますので、他の症状も合わせて合うような漢方薬を見つけてください。

 

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虚実証とは

その人が生まれながらに持っている要素を「証」として分類したのが虚実証です。


実証
体格・骨格がガッチリしていて、筋肉量も多く、胃腸が丈夫な方。


虚証
体格・骨格が弱々しく、筋肉量も少なく、胃腸虚弱な方。


虚実間証
体格・骨格、筋肉量が普通で、胃腸も問題ない方。


自分が実証だと思う方は「実証~虚実間証」、虚証だと思う場合は「虚実間証~虚証」と判断すると漢方薬の選択が広がります。

陰陽証とは

陽証
冷たい飲み物や寒冷刺激を好む方、風邪で熱が出た時、身体が熱くなる方


陰証
温かい飲み物や温暖刺激を好む方、風邪で熱が出た時に寒くなる方


病気の進行状況によっても陰陽の表現が使われ、症状が強く現われる進行期を陽、病状が落ち着いてきた時を陰として判断する場合もあります。

気血水とは

漢方では気と血と水がバランス良く体内を流れることで健康を保つと考えられています。 「気」は根本的な生命エネルギーを表し、心身の活力や免疫に影響します。
「血」は血液やその機能、それによって運ばれる栄養、ホルモンなどを表します。
「水」は血液以外の体液や体内の水分、リンパ液や消化液、尿や汗などの機能を表しています。


気虚…気の量が不足し活力が低下している状態


気逆…気が上へと逆流している状態


気うつ(気滞)…気の流れが悪くなっている状態


瘀血…血流が悪くなり停滞している状態


血虚…血の量や機能が低下している状態


水滞(水毒)…余分な体液が体内に溜まった状態