肥満の漢方薬処方
肥満とは体脂肪が増えすぎた状態で、BMI指数では25以上で肥満傾向にあると判断されます。
体脂肪が増えすぎると、いわゆる生活習慣病を誘発しやすくなってしまうため、しっかりと改善するのが健康を考える上で上策です。
漢方薬での体質改善はあくまでサポートとして捉え、基本は減食や運動といった療法をこなすことが大切です。
基本は実証の方のための処方
血色良好で太鼓腹、肩こりやむくみ、のぼせ症状、便秘傾向にある方は「防風通聖散」。
みぞおちにつかえる感じがあったり、肋骨下に圧痛や不快感がある場合は「大柴胡湯」。
興奮しやすく、のぼせ症状がある方は「桃核承気湯」か「通導散」。
お腹の張りが強く、便秘傾向で精神的に不安になりやすい方は「大承気湯」か「大黄牡丹皮湯」。
虚証の処方
虚証の方でも肥満傾向になる場合があり、大抵その場合は、色白で水太り体質、汗が多く下肢が浮腫むような方で、そういった方には「防已黄耆湯」か「九味檳榔湯」が候補になります。