阿仙薬読み方:アセンヤク 英語名:gambir
生薬・阿仙薬はアセンヤクノキを材料にしたものと、ガンビールノキを材料としたものがります。
前者を「ペグ阿仙薬」とも呼び、後者は「方児茶」とも呼ばれ、日本では後者の物をより多く使用します。
仁丹や正露丸にも配合されている馴染み深い生薬の一つです
基本情報
別 名 |
孩児茶、方児茶、ガンビール |
学 名 |
Acacia catechu |
原 材 料 |
マメ科の落葉高木アセンヤクノキ |
薬用部位 |
素材の木部、茎、枝を用いる, 素材の葉を用いる |
採取・時期 |
葉や枝を煮詰めてろ過し乾燥させたもの |
産 地 |
インド, 東南アジア |
漢方医学的情報
生薬分類 |
固渋薬 |
薬 味 |
苦味 |
薬 性 |
平性(食べても変化は余りない) |
薬効、薬理 |
化痰, 止瀉, 止血 |
帰 経 |
肺経 |
配合漢方薬 |
響声破笛丸 |
一般情報
主用成分 |
カテキン:(+)-カテキン、(±)-カテキン、(+)-エピカテキン; アルカロイド:ガンビルタンニン、ジヒドロガンビルタンニン、オキソガムビルタンニン、ガンビリイン、ウンカリンA・B; タンニン、ケルセチン、ガンビルフルオレセイン、樹脂、粘液 |
主な効能 |
止瀉作用 |
病気への応用 |
咽喉炎、出血、下痢、皮膚炎などに用いる |
副作用 | 収れん止瀉薬、清涼剤として用いられる |
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アセンヤクノキ