釣藤鈎読み方:チョウトウコウ 英語名:Uncaria rhynchophylla

生薬・釣藤鈎の名前は、原材料のカギカズラの枝がカギ状に曲がっているところに由来しています。
鎮静、降圧、血管拡張作用などをもつ生薬です。

基本情報

別 名 鈎藤、双鈎藤、鉤葛(かぎかずら)
学 名 Uncaria rhynchophylla
原 材 料 アカネ科カギカズラ
薬用部位 素材の木部、茎、枝を用いる
採取・時期 釣り針状に変形した茎の上の部分を採取し乾燥させる
産 地 日本, 中国

漢方医学的情報

生薬分類
薬 味 甘味
薬 性 寒性(食べると寒くなる)
薬効、薬理 平肝, 止痙, 降圧
帰 経 肝経, 心包経
配合漢方薬 抑肝散加陳皮半夏抑肝散加芍薬黄連抑肝散当帰芍薬散加黄耆釣藤釣藤散

一般情報

主用成分 インドールアルカロイド:リンコフィリン、イソリンコフィリン、コリノキセイン、ヒルスチン; ヒペリン
主な効能 鎮静、抗痙攣、血圧降下、抗ウィルス作用など
病気への応用 小児のひきつけ、痙攣、動脈硬化、頭痛、目眩などへ用いる
副作用運動麻痺

カギカズラ

 

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薬味とは

生薬はその味によって五味(酸、苦、甘、辛、鹹)に分類されます。


酸味… 散らばったものを収める働きがあり、肝、胆、目、筋の機能を補います。


苦味… 軟らかいものを引き締め、熱状を鎮め、湿りを乾かす働きがあり、心、小腸の機能を補います。


甘味… 激しいものを緩め薄める働き(緩和作用)や足らないものを養い補っていく働きがあり、脾、胃をはじめ消化器系の機能を補います。


辛味… 気や血の滞りを散らし、発散させる働きがあり、肺、大腸、鼻、皮膚の機能を補います。


鹹味(カンミ、塩辛い味)… 乾きを潤し、硬いものを軟らかくし、水分の調節をする働きがあり、腎、膀胱、耳、骨髄の機能を補います。

薬性とは

生薬が身体を温めるか冷ますかなどの度合いを表したものを「薬性」と呼び、主に5つに分類されます。


…身体を強く冷やす効果がある。


…「寒」より穏やかに身体を冷やす効果がある。


…身体に熱的な影響を及ぼさない。


…身体を穏やかに温める効果がある。


…身体を強く温める効果がある。


さらに効果の高い「大寒、大熱」なども分類されます。

帰経とは

その生薬が作用する経絡、臓腑などを表したものを「帰経」と呼びます。


五蔵:心…心臓、循環機能や自律神経、「神」とも呼ばれ意識や思考なども表しています。


五蔵:肺…肺、呼吸機能や体温調節を表しています。


五蔵:脾…消化器全般の消化・吸収機能を表しています。


五蔵:肝…肝臓や目、自律神経、中枢・運動神経などを表しています。


五蔵:腎…泌尿・生殖器や内分泌系を表し、気を蓄える所とされています。


六腑:小腸…脾の一部である小腸の吸収機能などを表しています。


六腑:大腸…大腸を表し水分代謝に関係しています。


六腑:胆…胆嚢を表し肝の機能の一部を担います。


六腑:胃…胃を表し脾の初期消化を担います。


六腑:膀胱…膀胱を表し腎機能の尿を貯留を担います。


六腑:三焦…水分代謝全般を表します。


心包…五臓:心を包む膜