半夏読み方:ハンゲ 英語名:Crowdipper
生薬・半夏は夏の半ばに花が咲くことから名前の由来があります。
原材料のカラスビシャクは畑の雑草として生え、農家の小遣い稼ぎになることから「へそくり」とも呼ばれるようです。
基本情報
別 名 | 清半夏、鳥柄杓(とりがらひしゃく) |
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学 名 | Pinellia ternata |
原 材 料 | サトイモ科カラスビシャク |
薬用部位 | 素材の木部、茎、枝を用いる |
採取・時期 | 夏頃、根茎を採取し外皮を剥き、日干しにし乾燥させる |
産 地 | 日本, 中国, 韓国 |
漢方医学的情報
生薬分類 | 化痰薬 |
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薬 味 | 辛味 |
薬 性 | 温性(食べると温かくなる) |
薬効、薬理 | 止嘔, 理気, 祛痰 |
帰 経 | 脾経, 胃経 |
配合漢方薬 | 抑肝散加陳皮半夏、茯苓飲合半夏厚朴湯、茯苓飲加半夏、半夏白朮天麻湯、半夏瀉心湯、半夏散及湯、半夏厚朴湯、大半夏湯、小半夏加茯苓湯、柴梗半夏湯、厚朴生姜半夏人参甘草湯、乾姜人参半夏丸、延年半夏湯、苓甘姜味辛夏仁湯、六君子湯、二陳湯、二朮湯、奔豚湯、分心気飲、附子粳米湯、伏竜肝湯、不換金正気散、八解散、麦門冬湯、当帰湯、釣藤散、肘後方、丁香柿蔕湯、竹葉石膏湯、竹筎温胆湯、大柴胡湯去大黄、大柴胡湯、蘇子降気湯、清湿化痰湯、清肌安蛔湯、参蘇飲、小青竜湯加石膏、小青竜湯加杏仁石膏、小青竜湯、小柴胡湯加桔梗石膏、小柴胡湯、生姜瀉心湯、柴苓湯、柴朴湯、柴蘇飲、柴芍六君子湯、柴胡桂枝湯、柴胡枳桔湯加五味、柴胡加竜骨牡蛎湯、柴陥湯、柴葛湯加川芎辛夷、柴葛解肌湯、五積散、香砂六君子湯、堅中湯、枳縮二陳湯、甘草瀉心湯、加味温胆湯、藿香正気散、化食養脾湯、解急蜀椒湯、黄連湯、温胆湯、温経湯 |
一般情報
主用成分 | 刺激物質:ホモゲンチシン酸、ホモゲンチシン酸グルコシド、プロトカテクアルデヒド、プロトカテクアルデヒドジグルコシド; アルカロイド:エフェドリン; フラボノイド:ビセニン2; アミノ酸:アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、セリングリシン; 糖類:デンプン、D-グルコース、L-ラムノース、D-グルクロン酸; その他:β-シトステロール、グルコシド、コリン、精油、粘液、脂肪酸など |
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主な効能 | 鎮咳、去痰、鎮吐、ACE阻害、抗アレルギー作用など |
病気への応用 | 漢方では鎮静、鎮吐、鎮咳、去痰を目的に用いる |
副作用 | --- |

カラスビシャク

半夏 by Hanabishi