蒲黄読み方:ホオウ 英語名:Southern Cattail
池や湖などに自生するヒメガマの花粉を生薬・蒲黄と呼び、鼻血や外傷などあらゆる出血症状に用いています。
ヒメガマの茎はすだれや敷物などにも使われており日本人にも馴染み深い植物です。
基本情報
別 名 | 蒲(がま) |
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学 名 | Typha angustifolia |
原 材 料 | ガマ科ヒメガマ、ガマ、コガマの花粉 |
薬用部位 | 素材の花を用いる |
採取・時期 | 6~7月頃、花粉が出る前に採取し乾燥させてから花粉を採取する |
産 地 | 日本, 中国 |
漢方医学的情報
生薬分類 | 止血薬 |
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薬 味 | 甘味 |
薬 性 | 平性(食べても変化は余りない) |
薬効、薬理 | 止血, 活血化瘀 |
帰 経 | 肝経, 心包経 |
配合漢方薬 | 延経期方、牛黄清心丹 |
一般情報
主用成分 | フルイソラムネチングリコシド、ペンタコサン、β-シトステロール、脂肪油:パルミチン酸、ステアリン酸、糖類:グルコース、フルクトース、ラムノース |
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主な効能 | フラボノイドによる血管収縮、収れん作用 |
病気への応用 | 消炎性利尿薬、外傷や痔出血に対する止血薬として用いる |
副作用 | --- |
ヒメガマの穂
ヒメガマ