葛根読み方:カッコン 英語名:Kudzu
マメ科のつる性木本クズの根を用います。
かつて大和の国(奈良県)の吉野川上流に住む人を国栖(くず)と呼んでいて、この国栖の人々がクズから取れた粉を売り歩いていたことが名前の由来とされています。
基本情報
別 名 | 粉葛根、葛(くず) |
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学 名 | Pueraria lobata |
原 材 料 | マメ科クズ |
薬用部位 | 素材の根を用いる |
採取・時期 | 晩秋、貯蔵根をとり上げコルク皮を除いて縦割りにするかさいの目に切って天日乾燥させる |
産 地 | 日本, 中国, 韓国 |
漢方医学的情報
生薬分類 | 発汗薬 |
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薬 味 | 甘味, 辛味 |
薬 性 | 平性(食べても変化は余りない) |
薬効、薬理 | 止渇, 止瀉, 潤筋, 解表, 透疹 |
帰 経 | 脾経, 胃経 |
配合漢方薬 | 独活葛根湯、升麻葛根湯、桂枝加葛根湯、葛根湯加川芎辛夷、葛根湯、葛根紅花湯、葛根加朮附湯、葛根黄連黄芩湯、銭氏白朮散、参蘇飲、柴葛湯加川芎辛夷、柴葛解肌湯 |
一般情報
主用成分 | デンプン、イソフラボノイド類:ダイゼイン、ダイジン、プエラリン、ゲニステイン、ホルモノネチン。 |
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主な効能 | イソフラボノイドによる乳がん抑制効果、プエラリンによる血糖効果作用など。 |
病気への応用 | 解熱や鎮痙を改善するために用いられる。 |

葛根

クズ