桔梗読み方:キキョウ 英語名:Balloon flower

日本各地に自生している桔梗の根を生薬として用いますが、現在はほとんど中国からの輸入品を使用しています。
根が結実して固いことから「桔梗」と呼ばれ、万葉時代には秋の七草に数えられていたと言います。

基本情報

別 名 苦桔梗、白桔梗、桔梗根
学 名 Platycodon grandiflorum
原 材 料 キキョウ科キキョウ
薬用部位 素材の根を用いる
採取・時期 6~7月、秋頃、地上部が枯れたら根を採取し皮を剥き天日乾燥させる
産 地 日本, 中国, 韓国

漢方医学的情報

生薬分類 化痰薬
薬 味 苦味, 辛味
薬 性 平性(食べても変化は余りない)
薬効、薬理 排膿, 止咳, 祛痰
帰 経 肺経
配合漢方薬 小柴胡湯加桔梗石膏桔梗湯桔梗石膏防風通聖散排膿湯排膿散及湯排膿散天王補心丸竹筎温胆湯千金内托散洗肝明目湯清肺湯清上防風湯参苓白朮散参蘇飲十味敗毒湯滋腎明目湯柴胡清肝湯柴胡枳桔湯加五味柴梗半夏湯五積散外台四物湯鶏鳴散加茯苓荊防敗毒散荊芥連翹湯駆風解毒散銀翹散杏蘇散響声破笛丸藿香正気散加減涼隔散延年半夏湯烏薬順気散

一般情報

主用成分 サポニン類:プラチコジンA,C,D、ポリガラシンD。ベツリン、イヌリン。
主な効能 唾液、気道粘液の分泌促進。サポニンによる鎮静、鎮痛、鎮咳、去痰、抗炎症、毛細血管拡張作用など。
病気への応用 肺炎、気管支炎に用い、痰をともなう咳を治療する。蓄膿症などの化膿性疾患にも用いる。扁桃炎や急性的な喉の痛みにも用いる。

桔梗

 

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薬味とは

生薬はその味によって五味(酸、苦、甘、辛、鹹)に分類されます。


酸味… 散らばったものを収める働きがあり、肝、胆、目、筋の機能を補います。


苦味… 軟らかいものを引き締め、熱状を鎮め、湿りを乾かす働きがあり、心、小腸の機能を補います。


甘味… 激しいものを緩め薄める働き(緩和作用)や足らないものを養い補っていく働きがあり、脾、胃をはじめ消化器系の機能を補います。


辛味… 気や血の滞りを散らし、発散させる働きがあり、肺、大腸、鼻、皮膚の機能を補います。


鹹味(カンミ、塩辛い味)… 乾きを潤し、硬いものを軟らかくし、水分の調節をする働きがあり、腎、膀胱、耳、骨髄の機能を補います。

薬性とは

生薬が身体を温めるか冷ますかなどの度合いを表したものを「薬性」と呼び、主に5つに分類されます。


…身体を強く冷やす効果がある。


…「寒」より穏やかに身体を冷やす効果がある。


…身体に熱的な影響を及ぼさない。


…身体を穏やかに温める効果がある。


…身体を強く温める効果がある。


さらに効果の高い「大寒、大熱」なども分類されます。

帰経とは

その生薬が作用する経絡、臓腑などを表したものを「帰経」と呼びます。


五蔵:心…心臓、循環機能や自律神経、「神」とも呼ばれ意識や思考なども表しています。


五蔵:肺…肺、呼吸機能や体温調節を表しています。


五蔵:脾…消化器全般の消化・吸収機能を表しています。


五蔵:肝…肝臓や目、自律神経、中枢・運動神経などを表しています。


五蔵:腎…泌尿・生殖器や内分泌系を表し、気を蓄える所とされています。


六腑:小腸…脾の一部である小腸の吸収機能などを表しています。


六腑:大腸…大腸を表し水分代謝に関係しています。


六腑:胆…胆嚢を表し肝の機能の一部を担います。


六腑:胃…胃を表し脾の初期消化を担います。


六腑:膀胱…膀胱を表し腎機能の尿を貯留を担います。


六腑:三焦…水分代謝全般を表します。


心包…五臓:心を包む膜