枸杞子読み方:クコシ 英語名:Chinese desert-thorn

いわゆるクコの実を生薬・枸杞子と言います。
昔から不老長寿の実と呼ばれ、日本でも平安時代から協商薬として用いられてきました。
薬膳料理や薬酒にも使用されるなじみ深い生薬の一つです。

基本情報

別 名 杞子、地骨子、枸杞(くこ)
学 名 Lycium chinense
原 材 料 ナス科クコ
薬用部位 素材の果実を用いる
採取・時期 秋頃、果実を採取し果柄を取り除いて陰干し乾燥させ、果実にシワが出だしたら天日乾燥させる
産 地 日本, 中国, 韓国

漢方医学的情報

生薬分類 補陰薬
薬 味 甘味
薬 性 平性(食べても変化は余りない)
薬効、薬理 明目, 補肝腎, 補血
帰 経 肝経, 腎経
配合漢方薬 杞菊地黄丸右帰丸

一般情報

主用成分 カロチノイド:ゼアキサンチン、ゼアキサンチンジパルミタート; ベタイン、β‐シトステロール、リノール酸、ビタミンB1など
主な効能 抗脂肝性、肝機能保護など
病気への応用 滋養強壮、疲労回復、老化予防、肝機能向上、疲れ目、視力低下、眼病予防など
副作用---

枸杞の実 by OttawaAC

ナス科クコ

 

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薬味とは

生薬はその味によって五味(酸、苦、甘、辛、鹹)に分類されます。


酸味… 散らばったものを収める働きがあり、肝、胆、目、筋の機能を補います。


苦味… 軟らかいものを引き締め、熱状を鎮め、湿りを乾かす働きがあり、心、小腸の機能を補います。


甘味… 激しいものを緩め薄める働き(緩和作用)や足らないものを養い補っていく働きがあり、脾、胃をはじめ消化器系の機能を補います。


辛味… 気や血の滞りを散らし、発散させる働きがあり、肺、大腸、鼻、皮膚の機能を補います。


鹹味(カンミ、塩辛い味)… 乾きを潤し、硬いものを軟らかくし、水分の調節をする働きがあり、腎、膀胱、耳、骨髄の機能を補います。

薬性とは

生薬が身体を温めるか冷ますかなどの度合いを表したものを「薬性」と呼び、主に5つに分類されます。


…身体を強く冷やす効果がある。


…「寒」より穏やかに身体を冷やす効果がある。


…身体に熱的な影響を及ぼさない。


…身体を穏やかに温める効果がある。


…身体を強く温める効果がある。


さらに効果の高い「大寒、大熱」なども分類されます。

帰経とは

その生薬が作用する経絡、臓腑などを表したものを「帰経」と呼びます。


五蔵:心…心臓、循環機能や自律神経、「神」とも呼ばれ意識や思考なども表しています。


五蔵:肺…肺、呼吸機能や体温調節を表しています。


五蔵:脾…消化器全般の消化・吸収機能を表しています。


五蔵:肝…肝臓や目、自律神経、中枢・運動神経などを表しています。


五蔵:腎…泌尿・生殖器や内分泌系を表し、気を蓄える所とされています。


六腑:小腸…脾の一部である小腸の吸収機能などを表しています。


六腑:大腸…大腸を表し水分代謝に関係しています。


六腑:胆…胆嚢を表し肝の機能の一部を担います。


六腑:胃…胃を表し脾の初期消化を担います。


六腑:膀胱…膀胱を表し腎機能の尿を貯留を担います。


六腑:三焦…水分代謝全般を表します。


心包…五臓:心を包む膜