黄柏読み方:オウバク 英語名:Amur Corktree
キハダの樹皮を用いた生薬で、剥ぐと内側が黄色いことからそのように呼ばれています。
生薬としてだけではなく黄色染料としても古くから用いられており、防虫効果もあったことから中国では公式文書二も使われていたようです。
民間薬として古くから用いられています。
基本情報
別 名 | 黄蘖、シコロ、黄肌 |
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学 名 | Phellodendron amurense |
原 材 料 | ミカン科キハダ |
薬用部位 | 素材の樹皮を用いる |
採取・時期 | 7~8月頃、樹皮を剥ぎ取り乾燥させる |
産 地 | 日本, 中国, 韓国 |
漢方医学的情報
生薬分類 | 清熱薬 |
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薬 味 | 苦味 |
薬 性 | 寒性(食べると寒くなる) |
薬効、薬理 | 清熱燥湿, 清虚熱, 解毒 |
帰 経 | 腎経, 大腸経, 膀胱経 |
配合漢方薬 | 楊柏散、半夏白朮天麻湯、独活湯、中黄膏、知柏地黄丸、清熱補血湯、清暑益気湯、秦艽防風湯、蒸眼一方、七物降下湯、滋腎通耳湯、梔子柏皮湯、滋陰降火湯、柴胡清肝湯、荊芥連翹湯、加味四物湯、加味解毒湯、黄連解毒湯、温清飲 |
一般情報
主用成分 | イソキノリンアルカノイド:ベルベリン、パルマチン、ジャテオリジン、フェロデンドリン。変形苦味トリテルペノイド:オウバクノン、リモニン。フィトステロール類:β-シトステロール、カンペステロール |
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主な効能 | ベルベリンによる抗菌作用や血圧降下、中枢神経抑制、鎮痙、利胆作用など |
病気への応用 | 健胃や胃腸炎、炎症に伴う下痢の改善に用いられる。外用薬として、ねんざ、打ち身、リウマチなどの炎症にも用いられる。 |
副作用 | --- |
キハダの樹皮 photo Elektryczne jabłko
黄柏 by 54fan