杏仁読み方:キョウニン 英語名:Apricot
日本には奈良時代に伝来され「唐桃」と呼ばれていました。
現在では「杏仁豆腐」としてもなじみ深い生薬です。
日本薬局方にも「キョウニン」「キョウニン水」として収録され、鎮咳・去痰薬として用いられています。
基本情報
別 名 | 苦杏、杏(あんず) |
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学 名 | Prunus armeniaca |
原 材 料 | バラ科アンズ |
薬用部位 | 素材の種子を用いる |
採取・時期 | 夏期、果実より核を採取し陰干し乾燥させ、核から種子を取り出し乾燥させる |
産 地 | 日本, 中国 |
漢方医学的情報
生薬分類 | 化痰薬 |
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薬 味 | 苦味 |
薬 性 | 温性(食べると温かくなる) |
薬効、薬理 | 平喘, 止咳, 通便 |
帰 経 | 肺経, 大腸経 |
配合漢方薬 | 茯苓杏仁甘草湯、小青竜湯加杏仁石膏、桂枝加厚朴杏仁湯、苓甘姜味辛夏仁湯、麻子仁丸、麻杏薏甘湯、麻杏甘石湯、麻黄湯、続命湯、清肺湯、神秘湯、小続命湯、潤腸湯、柴梗半夏湯、五虎湯、外台四物湯、桂麻各半湯、杏蘇散 |
一般情報
主用成分 | アミグダリン、オレイン酸、リノール酸、パルミチン酸、中性脂肪、糖脂質 |
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主な効能 | 鎮咳、鎮痛、抗炎症、気管支平滑筋弛緩、消化管輸送能亢進など |
病気への応用 | 鎮咳、去痰、緩下作用を目的に用いる |
副作用 | 副交感神経興奮作用あり |

あんず

アンズ