蕁麻疹の漢方薬処方
じんましんは主に急性のものが多く数時間から数日で自然と消えるものがほとんどですが、一ヶ月程度繰り返し起こる慢性的なものもあります。漢方治療ではアレルギーなどの急性的なものでなく、慢性的なじんましんの治療にアプローチします。
実証の処方
のぼせ、肩こりがある場合で、月経異常がある方は「桂枝茯苓丸」、便秘がある方は「大柴胡湯」。
強いかゆみ、化膿、おできができやすい方は「十味敗毒湯」。
便秘で胸が苦しい感じがあり、口が渇くような方は「茵蔯蒿湯」が候補になります。
虚実間証の処方
皮膚が乾燥し、冷え、のぼせ、疲労感を伴う方は「温清飲」。
強いかゆみがあり、口が渇き浮腫むような方は「茵蔯五苓散」。
胸や脇に苦しい感じがあり、口が苦く食欲不振な方は「小柴胡湯」が候補になります。
虚証の処方
皮膚が乾燥氏がちで貧血や虚弱体質な方は「当帰飲子」が候補になります。