細辛読み方:サイシン 英語名:Siebold's wild ginger

生薬・細辛の名前は「根が細く、口に含むと痺れるような辛さがある」ことから由来しています。
局所麻酔効果や鎮痛・解熱作用などを持つ生薬です。

基本情報

別 名 薄葉細辛
学 名 Asarum heterotropoides
原 材 料 ウマノスズクサ科ウスバサイシン
薬用部位 素材の根茎を用いる
採取・時期 7~9月頃、根と根茎を採取し陰干し乾燥させる
産 地 日本, 中国, 韓国

漢方医学的情報

生薬分類 発汗薬
薬 味 辛味
薬 性 温性(食べると温かくなる)
薬効、薬理 止咳, 止痛, 温裏, 祛痰, 解表
帰 経 肺経, 腎経
配合漢方薬 麻黄附子細辛湯苓甘姜味辛夏仁湯立効散明朗飲加菊花独活寄生湯当帰四逆湯当帰四逆加呉茱萸生姜湯大黄附子湯清上蠲痛湯秦艽羌活湯小青竜湯加石膏小青竜湯加杏仁石膏小青竜湯桂姜棗草黄辛附湯駆風触痛湯

一般情報

主用成分 精油2~3%:メチルオイゲノール、サフロール、辛味物質:ペリトリン
主な効能 抗アレルギー、鎮静、鎮咳、鎮痛、解熱作用など
病気への応用 漢方では、解熱、鎮咳、去痰、鎮痛、新陳代謝の活性化などを目標に使用する
副作用地上部に腎臓障害を引き起こすアリストロキア酸を含む

細辛

 

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薬味とは

生薬はその味によって五味(酸、苦、甘、辛、鹹)に分類されます。


酸味… 散らばったものを収める働きがあり、肝、胆、目、筋の機能を補います。


苦味… 軟らかいものを引き締め、熱状を鎮め、湿りを乾かす働きがあり、心、小腸の機能を補います。


甘味… 激しいものを緩め薄める働き(緩和作用)や足らないものを養い補っていく働きがあり、脾、胃をはじめ消化器系の機能を補います。


辛味… 気や血の滞りを散らし、発散させる働きがあり、肺、大腸、鼻、皮膚の機能を補います。


鹹味(カンミ、塩辛い味)… 乾きを潤し、硬いものを軟らかくし、水分の調節をする働きがあり、腎、膀胱、耳、骨髄の機能を補います。

薬性とは

生薬が身体を温めるか冷ますかなどの度合いを表したものを「薬性」と呼び、主に5つに分類されます。


…身体を強く冷やす効果がある。


…「寒」より穏やかに身体を冷やす効果がある。


…身体に熱的な影響を及ぼさない。


…身体を穏やかに温める効果がある。


…身体を強く温める効果がある。


さらに効果の高い「大寒、大熱」なども分類されます。

帰経とは

その生薬が作用する経絡、臓腑などを表したものを「帰経」と呼びます。


五蔵:心…心臓、循環機能や自律神経、「神」とも呼ばれ意識や思考なども表しています。


五蔵:肺…肺、呼吸機能や体温調節を表しています。


五蔵:脾…消化器全般の消化・吸収機能を表しています。


五蔵:肝…肝臓や目、自律神経、中枢・運動神経などを表しています。


五蔵:腎…泌尿・生殖器や内分泌系を表し、気を蓄える所とされています。


六腑:小腸…脾の一部である小腸の吸収機能などを表しています。


六腑:大腸…大腸を表し水分代謝に関係しています。


六腑:胆…胆嚢を表し肝の機能の一部を担います。


六腑:胃…胃を表し脾の初期消化を担います。


六腑:膀胱…膀胱を表し腎機能の尿を貯留を担います。


六腑:三焦…水分代謝全般を表します。


心包…五臓:心を包む膜