牽牛子読み方:ケンゴシ 英語名:Japanese morning-glory

日本人になじみ深いアサガオの種を生薬・牽牛子として用いています。
牽牛とは中国で「ひこ星」という意味で、牽牛子は種の色によって「白丑」「黒丑」と区別されます。

基本情報

別 名 白丑、黒白丑、二丑、朝顔(あさがお)
学 名 Pharbitis nil
原 材 料 ヒルガオ科アサガオ
薬用部位 素材の種子を用いる
採取・時期 秋頃、実がなったら採取し乾燥させ種子を取り出す
産 地 東南アジア

漢方医学的情報

生薬分類 利水薬
薬 味 苦味
薬 性 寒性(食べると寒くなる)
薬効、薬理 逐水, 降気, 駆虫
帰 経 肺経, 腎経, 大腸経
配合漢方薬 八味疝気方

一般情報

主用成分 ファルビチン、脂肪油
主な効能 瀉下作用あり
病気への応用 緩下を目的に用いる
副作用嘔吐、腹痛、言語障害、昏迷などの中毒症状が出る場合がある

アサガオ

 

こちらの関連ページもどうぞ

注目度の高いページもご覧下さい

  1. イヌサフラン
  2. 阿片
  3. 攻下
  4. 槐花
  5. 遠志
  6. 白芍
  7. 虎杖根
  8. 竜脳
  9. 蔓荊子
  10. 金橘

薬味とは

生薬はその味によって五味(酸、苦、甘、辛、鹹)に分類されます。


酸味… 散らばったものを収める働きがあり、肝、胆、目、筋の機能を補います。


苦味… 軟らかいものを引き締め、熱状を鎮め、湿りを乾かす働きがあり、心、小腸の機能を補います。


甘味… 激しいものを緩め薄める働き(緩和作用)や足らないものを養い補っていく働きがあり、脾、胃をはじめ消化器系の機能を補います。


辛味… 気や血の滞りを散らし、発散させる働きがあり、肺、大腸、鼻、皮膚の機能を補います。


鹹味(カンミ、塩辛い味)… 乾きを潤し、硬いものを軟らかくし、水分の調節をする働きがあり、腎、膀胱、耳、骨髄の機能を補います。

薬性とは

生薬が身体を温めるか冷ますかなどの度合いを表したものを「薬性」と呼び、主に5つに分類されます。


…身体を強く冷やす効果がある。


…「寒」より穏やかに身体を冷やす効果がある。


…身体に熱的な影響を及ぼさない。


…身体を穏やかに温める効果がある。


…身体を強く温める効果がある。


さらに効果の高い「大寒、大熱」なども分類されます。

帰経とは

その生薬が作用する経絡、臓腑などを表したものを「帰経」と呼びます。


五蔵:心…心臓、循環機能や自律神経、「神」とも呼ばれ意識や思考なども表しています。


五蔵:肺…肺、呼吸機能や体温調節を表しています。


五蔵:脾…消化器全般の消化・吸収機能を表しています。


五蔵:肝…肝臓や目、自律神経、中枢・運動神経などを表しています。


五蔵:腎…泌尿・生殖器や内分泌系を表し、気を蓄える所とされています。


六腑:小腸…脾の一部である小腸の吸収機能などを表しています。


六腑:大腸…大腸を表し水分代謝に関係しています。


六腑:胆…胆嚢を表し肝の機能の一部を担います。


六腑:胃…胃を表し脾の初期消化を担います。


六腑:膀胱…膀胱を表し腎機能の尿を貯留を担います。


六腑:三焦…水分代謝全般を表します。


心包…五臓:心を包む膜