大棗読み方:タイソウ 英語名:Jujube

中国五果の一つであるナツメの熟した果実を生薬・大棗と呼びます。
日本には奈良時代に伝来し、ナツメの名は夏に芽吹くというところから名付けられた。

基本情報

別 名 紅棗、夏芽(なつめ)
学 名 Zizyphus jujuba
原 材 料 クロウメモドキ科ナツメ
薬用部位 素材の果実を用いる
採取・時期 8月〜10月頃、果実を採取し乾燥させる
産 地 ヨーロッパ

漢方医学的情報

生薬分類 補気薬
薬 味 甘味
薬 性 温性(食べると温かくなる)
薬効、薬理 安神, 薬性緩和, 補脾胃
帰 経 脾経
配合漢方薬 甘麦大棗湯苓桂甘棗湯六君子湯補肺湯補中益気湯防已黄耆湯平胃散分心気飲附子粳米湯不換金正気散白朮附子湯半夏瀉心湯八解散麦門冬湯排膿湯排膿散及湯独活葛根湯当帰四逆湯当帰四逆加呉茱萸生姜湯当帰建中湯中建中湯大防風湯大柴胡湯去大黄大柴胡湯蘇子降気湯喘四君子湯清肺湯参蘇飲小柴胡湯加桔梗石膏小柴胡湯小建中湯生姜瀉心湯炙甘草湯四君子湯滋陰降火湯柴苓湯柴朴湯柴蘇飲柴芍六君子湯柴胡桂枝湯柴胡加竜骨牡蛎湯柴梗半夏湯柴陥湯柴葛湯加川芎辛夷呉茱萸湯五積散香砂六君子湯香砂養胃湯香砂平胃散堅中湯桂麻各半湯啓脾湯桂枝二越婢一湯加朮附桂枝二越婢一湯桂枝湯桂枝加苓朮附湯桂枝加竜骨牡蛎湯桂枝加朮附湯桂枝加芍薬湯桂枝加芍薬大黄湯桂枝加芍薬生姜人参湯桂枝加厚朴杏仁湯桂枝加葛根湯桂枝加黄耆湯桂枝越婢湯桂姜棗草黄辛附湯芎帰調血飲第一加減芎帰調血飲帰脾湯帰耆建中湯甘草瀉心湯加味平胃散加味帰脾湯加味温胆湯葛根湯加川芎辛夷葛根湯葛根加朮附湯藿香正気散化食養脾湯解労湯解急蜀椒湯黄連湯黄芩湯黄耆建中湯黄耆桂枝五物湯越婢加朮附湯越婢加朮湯温胆湯胃苓湯

一般情報

主用成分 レブゲン(果糖)、グルコース  トリテルペノイド:オレアノン酸、オレアノール酸、マスリン酸 サポニンなど
主な効能 強い抗アレルギー作用、抗潰瘍、血圧降下作用など
病気への応用 漢方では緩和、鎮静、強壮、補血を目標に用いる
副作用---

ナツメ (2)

ナツメ

 

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薬味とは

生薬はその味によって五味(酸、苦、甘、辛、鹹)に分類されます。


酸味… 散らばったものを収める働きがあり、肝、胆、目、筋の機能を補います。


苦味… 軟らかいものを引き締め、熱状を鎮め、湿りを乾かす働きがあり、心、小腸の機能を補います。


甘味… 激しいものを緩め薄める働き(緩和作用)や足らないものを養い補っていく働きがあり、脾、胃をはじめ消化器系の機能を補います。


辛味… 気や血の滞りを散らし、発散させる働きがあり、肺、大腸、鼻、皮膚の機能を補います。


鹹味(カンミ、塩辛い味)… 乾きを潤し、硬いものを軟らかくし、水分の調節をする働きがあり、腎、膀胱、耳、骨髄の機能を補います。

薬性とは

生薬が身体を温めるか冷ますかなどの度合いを表したものを「薬性」と呼び、主に5つに分類されます。


…身体を強く冷やす効果がある。


…「寒」より穏やかに身体を冷やす効果がある。


…身体に熱的な影響を及ぼさない。


…身体を穏やかに温める効果がある。


…身体を強く温める効果がある。


さらに効果の高い「大寒、大熱」なども分類されます。

帰経とは

その生薬が作用する経絡、臓腑などを表したものを「帰経」と呼びます。


五蔵:心…心臓、循環機能や自律神経、「神」とも呼ばれ意識や思考なども表しています。


五蔵:肺…肺、呼吸機能や体温調節を表しています。


五蔵:脾…消化器全般の消化・吸収機能を表しています。


五蔵:肝…肝臓や目、自律神経、中枢・運動神経などを表しています。


五蔵:腎…泌尿・生殖器や内分泌系を表し、気を蓄える所とされています。


六腑:小腸…脾の一部である小腸の吸収機能などを表しています。


六腑:大腸…大腸を表し水分代謝に関係しています。


六腑:胆…胆嚢を表し肝の機能の一部を担います。


六腑:胃…胃を表し脾の初期消化を担います。


六腑:膀胱…膀胱を表し腎機能の尿を貯留を担います。


六腑:三焦…水分代謝全般を表します。


心包…五臓:心を包む膜